プロフィール
木材業界に携わって52年となります。国産材の植栽、伐採、伐出に始まり針葉樹、広葉樹を問わずあらゆる国産材、外材の原木、及び製品の取扱いをして参りました。26年間の会社勤めをやめて独立し手始めにソロモンアイランド(ガダルカナル)とニューギニア(ラバウル)を主体に原木の輸入を開始しました。其の後マレーシアからインドシナ三国の輸入を7年間行い、フィリピン、インドネシア、中国、チリ、ウルグアイ、アルゼンチン、ボリビア、ブラジル、アフリカ材、米材、ロシア材、ニュージーランド材、オーストラリア材を扱い、現在ハードウッド主体の製品を取り扱っています。


人工木と天然木の相違
  人工木 天然木 植林木
耐久性 不明(メーカー保障1年)
経年1年後にクレーム多い
10~30年 6~7年
防腐注入材 10年位
色調 一定色
色あせてくる
1~5色位有り経年変化(シルバー色) 一定色。但し節有り
燃焼却 有毒ガス発生 焼却のみ CO2発生 焼却のみ CO2発生
製造エネルギー消費 躯体アルミ使用時は大量の電力を要す 太陽エネルギーのみ 太陽エネルギーのみ
リサイクル リサイクル可能(但し強度85%) 紙、チップ、バイオ、燃料、パーテクル、リサイクル多岐に亘る
リサイクル頻度3回以上
同左
施工後感度 コンクリートと同じく硬度 表面弾力性有り
居住性良
同左
風鳴り 束を鋼製束を使用して根太アルミの場合強風時に風鳴りする 風鳴りなし 同左
伸縮度、夏季の滞熱 最大6mmの伸縮、最盛夏は表面温度60度以上ヤケド注意
熱により柔らかくなりタレ込みやタワミのクレームあり
ほとんど伸縮なし 同左
施工性 キット物で比較的容易。但し汎用性に欠ける 現場サイズに合わせた施工できる 同左
構造 中空構造の為中空へ入った水分の抜けるところがないので、含有の木粉が膨張して劣化要因となる 天然木は変化が少ない 同左
供給 工業生産の為大量供給可能、中国、台湾の生産が多くなる 天然木は供給量少ない。貴重木、銘木の部類に属する 供給多い
クレーム 1年以上経過すると問題生じてくる
大面積施工は特に品質に留意
天然木は原木1本1本が違うので多少の欠点(フシ、曲がり、ネジレ)は容認の必要あり 同左
将来性 今後は競争激化して価格下がる。輸入物が大半となる。
クレームが多く生じて処理が大変
現地資源問題で、価格上昇する。
クレーム少ない
施主の設置満足感が大きい
価格は安定的
材質 環境の問題で使用増える。石油化学製品に囲われた住環境の一部となり、シックハウス、ゼンソク、アトピー等自然に反する状態となる 状態
いやしの自然環境に近い
同左
注意点 人工木は経年変化の実績が少ないので問題対処することを考える 材価の安い材(SPF)等は防腐材塗布でも3~4年で腐る。湿気、海水の多い場所はウリン材のみが耐える 小径木、芯持材多いので割れ曲がり生ずる

天然木と人工木の相違点

1.耐久性
天然木は過去の使用実績で耐用年数がはっきり判定される。
人工木は実績が短期間の為、1年位の保障が多い

2.エコ判定
天然木は人工植林木、間伐材と天然木に分かれ、焼却しない限りCO2は発生しない。
但し熱帯雨林の減少に問題がある。
人工木は躯体のアルミは製錬過程において多大の電力を要す。また、原料のプラスチック、廃材利用少なく新プラ原料が主となり木粉との凝固用糊原料は石油化学原料である。木粉50%以上含有するので木材同様の腐朽あり。

3.色調
天然木----各板毎色違いが生じるが、日射により数日で一定色となる
人工木----各板毎一定色である。日射により白化し変色あり。

4.燃焼温度
木材  700~800度
プラ  1700~1800消火不可

5.夏季板表面温度
木材 問題なし
プラ製品 火傷の危険

6.伸縮
天然木 伸縮ほとんどなし
人工木 季節により5mm程度の長手方向に伸縮あり。継ぎ目は5mm開ける
人工木は中空の為、雨水が内部に浸透すると排水不可の為木粉が膨張して変形腐朽あり。製造段階で抽出冷却時中空部分に割れ生じ易い。

7.腐朽性
木材は耐用年数がくれば腐る
人工木も腐る。6~7年とみておいたほうがよい。それまでに伸縮による劣化及び狂いが生ずる


人工木は今後中国産が入荷して販売価格が乱れる
喘息、アトピー、シックハウス、キレル等の原因は石油材料に囲まれている生活から生じ易く人工木も同様である。
日本の住宅はプラスチック原料を除くと室内はほとんど家具、壁、床、材料はなくなる。